夏の暑さで眠れない夜に。エアコンと寝室環境で睡眠の質を整える方法
夏の暑さで眠れない夜に。エアコンと寝室環境で睡眠の質を整える方法
冷やしすぎず、熱と湿気をためない夏の快眠対策
【この記事の要約】
- ・夏の夜に眠れない原因は、暑さだけでなく、寝室にこもる熱や湿気、冷房の使い方も関係します。
- ・エアコンは我慢しすぎず、設定温度ではなく実際の室温と湿度を見ながら調整することが大切です。
- ・寝室の湿度は50〜60%前後を目安にし、温湿度計はベッドの枕元付近に置くと確認しやすくなります。
- ・寝る前の入浴、スマホ、カフェイン、お酒の見直しも、睡眠の質を整えるための大切なポイントです。

夏の夜、暑くて眠れない。エアコンをつけると冷える。でも消すと寝苦しい……。
そんな夏の睡眠の悩みは、決して珍しくありません。
暑い季節の快眠で大切なのは、冷房を我慢することでも、部屋を強く冷やすことでもありません。寝室に熱や湿気をためず、体を冷やしすぎないように整えることです。
今回は、夏の暑さで眠れない夜に見直したい、エアコンの使い方、室温と湿度、寝る前の習慣についてお届けします。
1.夏に眠れない理由は、寝室に熱と湿気がこもるから

夏の夜、布団に入ってもなかなか眠れない。眠れたと思っても、夜中に何度も目が覚める。
そんな日は、寝室や寝具の中に熱と湿気がこもっているかもしれません。
人は眠りに向かうとき、体の中の熱を外へ逃がしながら、自然に眠りへ入っていきます。ところが、寝室が暑すぎたり、湿度が高かったりすると、熱が逃げにくくなります。
すると、寝つきが悪くなる。眠りが浅くなる。朝起きても、疲れが残りやすくなる。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、夏の寝室の室温上昇時には睡眠時間が短くなり、睡眠効率が低下することが報告されています。
夏の睡眠の質を高めるには、まず寝室の暑さと湿気をためこまないこと。ここから整えていきましょう。
2.エアコンは我慢しすぎず、室温と湿度を見て使う

「冷房をつけると体がだるい」「エアコンは苦手だから、できるだけ使いたくない」
そう感じる人もいると思います。
でも、暑い寝室で無理に眠ろうとするのはおすすめできません。特に熱帯夜や湿度の高い日は、扇風機だけでは部屋の温度そのものを下げることはできません。
ここで大切なのは、エアコンの設定温度ではなく、実際の室温を見ることです。
よく聞く「室温28℃」は、エアコンの設定温度そのものではありません。部屋の広さ、日当たり、建物にこもった熱によって、実際の室温は変わります。
あわせて見たいのが、湿度です。目安としては、寝室の湿度は50〜60%前後を意識するとよいでしょう。湿度が高いと汗が乾きにくく、体に熱がこもりやすくなります。
温湿度計は、エアコンの風が直接当たる場所や窓際ではなく、ベッドの枕元付近に置くのがおすすめです。実際に自分が眠る場所の温度と湿度を見ることで、エアコンの調整がしやすくなります。
3.冷房の風は、体に直接当てない

エアコンを使うときに気をつけたいのが、冷房の風です。
室温はちょうどいいのに、朝起きると体がだるい。肩や脚が冷えている。そんなときは、冷風が体に直接当たっている可能性があります。
寝ている間は、自分でこまめに温度や風向きを変えられません。寒いと感じたときには、すでに体が冷えていることもあります。
風向きは上向きにする。ベッドに直接風が当たらないようにする。扇風機やサーキュレーターは、体ではなく空気を動かすために使う。
冷房は、体を冷やすためではなく、寝室にこもった熱を逃がすために使う。そう考えると、夏の眠り方は少し整えやすくなります。
4.暑くて寝つけない日は、頭や首まわりを軽く冷やす

暑くて寝つけない日は、頭や首まわりのほてりを落ち着かせると、眠りやすくなることがあります。
ただし、冷やしすぎは避けたいところです。保冷剤を直接肌に当てたり、冷たすぎるものを長時間使ったりすると、かえって体に負担になることがあります。
使うなら、タオルで包んだ保冷剤や、冷感タイプのまくらを短時間。「キンキンに冷たい」ではなく、「ほてりが少し落ち着く」くらいで十分です。
夏の快眠は、強く冷やすことではありません。体の熱が逃げやすい状態を、やさしくつくることです。
5.寝る前の入浴・スマホ・カフェイン・お酒を見直す

夏はシャワーだけで済ませたくなります。でも、寝つきが悪い日は、ぬるめのお風呂に入るのもひとつの方法です。
一度体を温めると、その後に熱が外へ逃げやすくなります。この体温の変化が、眠りに入りやすい状態をつくってくれます。
また、寝る前のスマホ、夕方以降のカフェイン、寝酒にも注意が必要です。
寝る直前までスマホを見ると、光や情報の刺激で頭が休まりにくくなります。カフェインは眠気を妨げることがあり、お酒も眠りを浅くすることがあります。
暑い夜は、ただでさえ体に負担がかかります。寝る前の30分だけでも、スマホを置く。照明を少し落とす。冷たい飲み物やお酒に頼りすぎない。
こうした小さな習慣も、睡眠の質を整える助けになります。
6.まとめ:夏の快眠は、冷やしすぎず、暑さをためないこと

夏の睡眠で大切なのは、暑さを我慢することではありません。そして、部屋を強く冷やせばいいわけでもありません。
- ・寝室に熱と湿気をためない
- ・エアコンは実際の室温と湿度を見て使う
- ・湿度は50〜60%前後を目安にする
- ・温湿度計は枕元付近に置く
- ・冷房の風を直接体に当てない
- ・寝る前のスマホ、カフェイン、お酒も見直す
この積み重ねが、夏の睡眠の質を高めることにつながります。
「よく眠れる夏の夜」は、特別なことをしなくてもつくれます。まずは今夜、寝室の温度と湿度、風の当たり方を見直してみてください。
よくある質問(夏の睡眠・エアコン・快眠)
Q. 夏に暑くて眠れないとき、エアコンは一晩中つけてもいいですか?
熱帯夜や湿度が高い夜は、無理にエアコンを我慢しないほうが安心です。大切なのは、冷やしすぎないことと、冷房の風を体に直接当てないことです。室温と湿度を確認しながら、眠りやすい環境に整えましょう。
Q. 寝室の湿度はどのくらいがよいですか?
目安としては、寝室の湿度は50〜60%前後を意識するとよいでしょう。湿度が高いと汗が乾きにくく、体に熱がこもりやすくなります。温湿度計を枕元付近に置いて、実際に眠る場所の湿度を確認するのがおすすめです。
Q. エアコンの28℃設定なら安心ですか?
28℃はエアコンの設定温度ではなく、実際の室温の目安として考えるのがおすすめです。部屋の広さや日当たり、建物にこもった熱によって、設定温度と実際の室温は変わります。暑いと感じる場合は、無理に28℃設定にこだわらず、体調に合わせて調整しましょう。
Q. 暑くて寝つけないとき、頭を冷やしてもいいですか?
頭や首まわりのほてりを軽く落ち着かせる程度なら、眠りやすくなることがあります。ただし、保冷剤を直接肌に当てたり、長時間冷やし続けたりするのは避けましょう。タオルで包んで短時間使うくらいが安心です。
Q. 夏でもお風呂に入ったほうが眠りやすいですか?
寝つきが悪い日は、ぬるめのお風呂に入るのもひとつの方法です。入浴後に体の熱が外へ逃げやすくなり、眠りに入りやすい状態をつくる助けになります。ただし、熱すぎるお湯はかえって目が冴えることがあるため、無理のない温度にしましょう。
スリーププランナー:ローホ (認定登録番号:653030)
資格を活かして、皆さんと一緒に睡眠環境を整えることを目指すパートナー。
現在、更年期真っ只中。気持ちと身体の揺らぎを日々感じています。
だからこそ、睡眠の大切さや面白さをより深くお伝えしていきたい。
そんな想いで、睡眠を楽しんでもらえる商品をチームで開発し、少しでも皆さんに寄り添っていきたいと考えています。
- ・保有資格: スリーププランナー
- 【参考・出典】
- ・厚生労働省:健康づくりのための睡眠ガイド2023
- ・厚生労働省:Good Sleepガイド
- ・厚生労働省 e-ヘルスネット:快眠のためのテクニック
- ・環境省:熱中症を防ぐためには
※本コラムは公的機関の情報および睡眠改善のインストラクター(スリーププランナー)の知識に基づいた提案であり、医療行為・診断ではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
~日本を睡眠大国へ~
自然を選び、自分をてらす。
睡眠を選び、地球をてらす。
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