睡眠コラム

コラム

寝床内気候を整えるための最適な素材とは

寝床内気候を整えるための最適な素材とは

気持ちよく眠るためには、布団の中の状態を整えることも大切です。 寝具と人との間にできる空間の温度や湿度のことを“寝床内気候“といい、 快適にねむるためには、温度を32~34℃、湿度は50±5%に保つことを目安にします。   寝具を選ぶ際にはとくに大切にされる条件ですが、 その状態をさらに良くするために気を配るべきものがあります。   それは、寝具より肌に近い“パジャマ”です。   寝具が良い状態でも、パジャマが通気性や保温性に適した素材でないと 寝ている間にかいた汗を放出することや、必要な体温を守るなど快適な状態を保つことができず、中途覚醒の原因にもなり得ます。特に更年期などに出る症状で 寝汗をかいてしまうときに、汗戻りがあると気になりますね。   気持ちよく朝までぐっすり眠るためには、 やはり天然素材を選択することです。 今、着ているパジャマはいかがですか?天然素材でしょうか。 ぜひ、今着ているパジャマのタグのチェックをしてみてください。 睡眠中の身体の変化に優しく対応できていますか。   今夜もぐっすりねむれますように スリープケアマスター 今枝昌子

~ノンレム睡眠・レム睡眠~

~ノンレム睡眠・レム睡眠~

睡眠には、レム睡眠(Rapid Eye Movement)とノンレム(NonREM)睡眠がありますが、それぞれ役割が違います。 レム睡眠時には、脳が活発に働いて記憶の整理や更新が行われ、このとき『からだの休息』をおこなっています。また、ノンレム睡眠は、唯一脳を休ませる時間として『脳の休息』の時間です。成人では一般的にレム睡眠が20%程度、ノンレム睡眠が80%程度を占め、 実は最初に発見されたのはレム睡眠で1953年と、割と最近であることに驚かれる方もいます。 それから睡眠研究が進んでいるわけですが、脳の働きもまだまだ不明なことが多いため、日々研究が進められているところです。   朝、起きたときに熟睡感を得たい方は、このノンレム睡眠を深くすること(3段階目程度まで)を目指しましょう。 そのためには、寝付くまでの過ごし方も大切です。脳を興奮させない、リラックス状態にすることで、ノンレム睡眠を深くすることに繋がります。 ただ、実は「リラックス状態」というのは、イメージはできても実際の身体がリラックスできるかは別問題です。まずは、呼吸チェックをしてみてください。 横隔膜を使って深い呼吸はできていますか? 呼吸は、健康づくりの基本ですが、深い呼吸が苦手な方は、浅めの呼吸習慣のせいで息をすることが弱っている可能性があります。横隔膜の機能を回復させましょう。   スリープケアマスター 今枝昌子

+5℃の体感で良質な睡眠を目指すパジャマ

+5℃の体感で良質な睡眠を目指すパジャマ

日本人の体温についての東京大学の研究で、1957年に3,000名を対象に調査したところ、約7割の人の平熱は「36.9℃」という結果でした。 2012年の女子大学生を対象にして行われた調査では、36・11+±0.36℃と、 比較してみると現代人の体温はずいぶん低くなっているようです。 冷えは万病のもとといわれますが、睡眠にとっても冷えているカラダは良い状態とはいえません。 これには、運動不足や交感神経優位な状態が影響している可能性があるようですが、 今回のパジャマのサーモグラフの測定で、着用前後30分で +5℃ (表面温度) という、私たち自身も驚く数値が出ました。 ただ着るだけで、冷えて疲れたカラダを優しく自然に温めてくれるそんなパジャマが誕生しました。   スリープケアマスター 今枝昌子

温める×緩める×呼吸する ~上質な睡眠へのパジャマ~

温める×緩める×呼吸する ~上質な睡眠へのパジャマ~

OECD(経済協力開発機構)が2021年に発表した国別の平均睡眠時間は、日本の7時間22分は加盟国33国のうち最も短く、一番長いアメリカと約1時間半の差があることが明らかになりました。   少し前までは、睡眠時間が短いことが自慢であり、賞賛されていましたが、睡眠時間が短いと集中力が欠け、気持ちの持ち方や仕事、健康に影響が出てくることもわかってきています。   良い睡眠というのは、適正な睡眠時間×質が高い状態をいいます。   質が高い状態に導くには、眠る前にリラックスすることが重要なポイントになります。 リラックスとは、筋肉が緩まった状態。 そのためには、まずは身体を温めること。身体が温まると、筋肉が緩まります。   そうすると、身体の手先や足先である身体の末端から放熱され、次に脳の温度や身体の深部体温が引き下がります。この状態が、深い睡眠を得られる状態、上質な睡眠を得られる身体となります。 リラックスした状態で放熱し、深部体温を下げ、深部体温と皮膚温度の差が縮まる状態にすることで上質な入眠へと誘います。   この目まぐるしく忙しいストレス社会、私たちは、常に交感神経が優位な状態、いわゆる車でいうアクセルを踏みっぱなしの状態です。   呼吸するパジャマを着ることで、その状態からリラックスした状態にし、あなたの睡眠を上質にしてくれます。 このパジャマのコンセプトである【温める×緩める×呼吸する】は、良質な睡眠をえるための大切なステップです。  スリープケアマスター 今枝昌子

春バテとリカバリーウエア

春バテとリカバリーウエア

リカバリーウエアとは、疲労を回復することを目的として開発された機能性衣類のことです。プロのアスリートだけでなく、忙しいからこそしっかり休息したいという働く世代や健康志向の方々など、幅広い層に注目されている衣類で、気になっている方も多いのではないでしょうか。   この4月は異動や環境の変化などでストレスを感じやすい時期でもありますが、天気の変動の影響を感じやすくなるため、バテやすい季節でもあります。ポカポカと温かい日の翌日に急にグッと冷え込んだり、1日の気温差が10℃を超えたりする日もあります。そうした寒暖差に対して、身体が絶えず反応することで、知らないうちに自律神経が乱れたり、疲労が蓄積される、実は“春バテ”の季節なのです。   日本の疲労状況について、ある調査によるとコロナ禍経て活動が再開した今も、「疲れている人」は約8割に上り、男女別でみると「疲れている」女性は、男性より多い結果となっています。2023年も依然として日本人全体の疲労傾向は続いている様です。 ※一般社団法人リカバリー協会の資料   エネルギーをチャージするとまでいかなくても、今日のこの疲れを取り去りたいという方は多いのではないでしょうか。リカバリーウエアの基本素材も様々で、用途や使いやすさに合わせた選択が大切ですが、毎日ストレスなく着用できるものが天然素材のやさしさ、身体への柔らかなアプローチ・肌触りなど、特にオトナ女性には癒しの効果も体感頂きたいところです。   スリープケアマスター 今枝昌子

睡眠のチカラ ~身近なものを見落としていませんか~

睡眠のチカラ ~身近なものを見落としていませんか~

睡眠時間の不足や熟睡できていないことは、身体や脳やこころへ大きな影響を与えます。 毎日の様に、TVや新聞、ネットニュースなどからは、睡眠の情報が流されるなか、 不眠に悩む方は減らない一途をたどっているようです。   中には、正しい情報を知り、(あ、実は眠れていなかったんだ・・) と気づく方もいらっしゃるようです。   ねむれていないと感じたら、あなたはまず何から整えますか? まずは、価格的にも手を出しやすい、「枕」という方多いのではないでしょうか。 枕は、寝ている間に私たちの頭を支え、からだを整えてくれる大切な寝具のひとつですね。   私自身は、15年ほど前から睡眠講座を企業や行政にお伝えしてきていますが、 その際に、使っている枕の購入価格をお伺いすることがあります。 地域差はありますが、 15年前には、「1,000~3,000円」という方が多くいらっしゃいました。 それが、最近では、「3,000~20,000円」とかなり上限が上がってきています。 この枕の価格への変化は、そのまま睡眠への意識向上の現れだと感じます。 一昔前の無関心さを思えば、本当に意識が変わってきていると嬉しく思います。 実際、睡眠のチカラは、健康に生きるチカラの基本だと感じる方も多いのではないでしょうか。   人生の終盤、いよいよ自分の時間を過ごすとき。 と、仕事をリタイアし、今までの自分へのご褒美にと、有意義な時間を使おうと思ったときに、健康な身体がいかに大切か気づきます。 ですがそのタイミングではすこし遅いかもしれません。 2018年は40代が、今は50代の方々の睡眠時間が一番短いとうデータがありますが、 まだまだ忙しい私たちには、ねむっている間に健やかに整えてくれるもの、 それがとても重要そうです。   就寝中に整えてくれるものといえば、 枕と、敷き寝具と・・と思い浮かびますが、 パジャマはどうでしょうか。...