睡眠不足の人による様々な悪影響
～ショートスリーパーは本当に大丈夫？～

ショートスリーパーって何？

1. 「ショートスリーパー」とは？その定義と誤解

 

ショートスリーパーとは、1日およそ5時間以下の睡眠でも健康を維持し、日中も元気に過ごせる特別な体質の人を指します。
代表的な例として、ナポレオンやエジソンが挙げられますが、実は彼らも短時間の仮眠を何度か取っていたと言われています。

そして何より重要なのは、ショートスリーパーは遺伝的体質であり、後から努力でなれるものではないということです。
実際、真のショートスリーパーは数千人に1人と極めてまれです。
ほとんどの人は、睡眠不足に慣れてしまっているだけかもしれません。

余談ですが…

 

発明王エジソンが白熱電球を改良するために使ったフィラメント、実は日本の竹だったってご存じですか？
ある日、研究所にあった日本のお土産の扇子。その骨に使われていた竹で電球を試作したところ、なんと寿命が飛躍的に延びたのです。
この竹は、竹の名産地であった八幡の「八幡竹」。
エジソンは「究極の竹」を求めて世界中に研究員を派遣し、この八幡竹にたどり着きました。
この竹で作られた電球は、平均1,000時間以上も輝き続けたそうです。
しばらくして使われなくなりましたが、その間、日本の竹が世界中の人々の生活を明るく照らしていたんですね。
ちょっと誇らしいエピソードです。

2. 「自称ショートスリーパー」が陥る落とし穴

 

「私は短い睡眠でも大丈夫」と感じている方も多いでしょう。でも、それは本当に大丈夫なのでしょうか？

自称ショートスリーパーの多くは、睡眠不足の影響に気づきにくいという特徴があります。
慢性的な睡眠不足が続くと、それに慣れてしまい、「眠気を感じない＝平気」と思い込んでしまうのです。

しかし、脳や体は確実にダメージを受けています。

例えば、
・集中力や記憶力の低下
・イライラしやすくなる
・免疫力の低下
・糖尿病や高血圧、心疾患リスクの上昇
といった影響が、静かに進行している可能性があります。

3. 睡眠不足が続くとどうなる？健康リスクまとめ

 

本来、私たちの体は約7時間の睡眠を必要としています。
この時間、脳や身体のメンテナンスが行われ、ホルモンバランスが整い、免疫力も回復します。

もし、6時間以下の睡眠が続くとどうなるのでしょう？
実験では、毎日6時間睡眠を2週間続けた人は、徹夜明けと同じレベルの認知機能低下が見られたと言います。
つまり、「私は平気」と思っていても、実際には頭の働きが落ち、判断力が鈍くなっているかもしれません。

4. ちなみに…本物のショートスリーパーって、こんな人

 

自称ショートスリーパーと、本物のショートスリーパーの違いが気になる方へ。
こんな特徴に当てはまる人は、まさに「本物」です。

・短時間睡眠でもアラームなしで、自然に目覚める
・短い睡眠でも、朝すっきり起きられる
・頭をすっきりさせるための、カフェインやタバコなどの習慣がない
・昼寝や仮眠をとらない
・周囲から「眠そうだね」「今、寝てた？」と言われたことがない
・電車やバス、映画館でもうとうとしたことがない
・休日でも、平日より2時間以上多く眠ることがない
どうでしょう？
「え、ちょっと自分は…」と思った方は、睡眠不足に慣れているだけかもしれません。
自分の睡眠、見直してみるきっかけにしてみてくださいね。

ちなみに、睡眠障害国際分類において、ショートスリーパーは「正常範囲の異型」と定められ、病気とはみなされていません。
短時間睡眠であっても、そのため、短い睡眠時間でも、健康や寿命に悪影響が出ることはないです。

5. 自分の適切な睡眠時間を知るコツ

 

「本当に自分はショートスリーパーかも」と思った方、まずは 1週間、いつもより30分多く寝てみましょう。
驚くほど目覚めがスッキリして、日中のパフォーマンスが上がるかもしれません。

実は、多くの人が 「睡眠不足に気づかないまま生活している」のが現実。
適切な睡眠時間を確保することで、集中力や感情の安定、健康リスクの低下など、良いことづくめです。

ショートスリーパーという言葉は魅力的に聞こえますが、それが本当に自分に当てはまるかは慎重に見極めることが大切です。
「なんとなく大丈夫」ではなく、 しっかりと睡眠時間を確保し、健康を守る。
それが、10年後、20年後の自分への最高のプレゼントです。

あなたの睡眠が少しでもよくなりますように。

身体も心も軽やかに、一瞬一瞬をキラキラと輝く、明日をもっと楽しもうと思える。
眠ることは、自分らしく生きること。
睡眠が変わると、明日が変わる。

 

明日をてらす　睡眠てらす

 

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