週末の「寝だめ」は逆効果?
月曜がラクになる睡眠リズムの整え方

「平日は忙しくて、どうしても睡眠不足になりがち。だからせめて土日くらい、泥のように眠って体力を回復させたい……」
でも実を言うと、週末に長く寝ても、平日の寝不足が“完全に帳消しになる”とは限りません。
それどころか、週末の長寝が「月曜日の朝がつらい……」という悪循環の入り口になっていることもあります。
今回は、最新の知見を交えながら、あなたの毎日をパッと明るくする「正しいリズムの作り方」を一緒に見ていきましょう。
1. 寝だめと睡眠負債、社会的時差ぼけとは?

睡眠は、脳と体を整える「メンテナンス時間」です。
今回のテーマ(週末の寝だめで月曜がつらい)を理解するには、次の3つのキーワードをお伝えしますね。
- ・寝だめ(寝不足の取り返し):休日に長く寝て、平日の疲れをリセットしようとすること。
- ・睡眠負債:日々の睡眠不足が、まるで借金のように積み重なった状態。
- ・ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ぼけ):平日と休日の生活リズムがズレることで、体の中で「時差ぼけ」が起きている状態。
2. 月曜がつらい正体は「時間の不足」ではなく「リズムのズレ」

「たっぷり寝たはずなのに、月曜日がだるい……」
その原因は、寝る時間が足りなかったからではなく、体内時計の針をずらしてしまったからかもしれません。
週末にお昼近くまで寝てしまうと、脳の時計が「今日はゆっくりでいいんだ」と勘違いして、後ろにずれてしまいます。
すると日曜の夜になっても目が冴え、月曜の朝はまだ体温が上がりきらないうちに無理やり起こされることに……。これが、私たちの体を重くさせている「時差ぼけ」の正体です。
専門家チームの見解では?
睡眠の専門家たちの研究(共同見解)でも、「毎日の就寝・起床をなるべく一定にすること」が、健康とパフォーマンスにとって最も重要だとされています。
3. 「寝だめ型」vs「リズム型」あなたはどっち?

週末の過ごし方で、週明けの快適さはこれだけ変わります。
| 寝だめ型(もったいない!) | リズム型(おすすめ!) | |
| 寝だめ型(もったいない!) リズム型(おすすめ!) 休日の起床 | 昼まで寝る(大きくズレる) | 平日と大きく変えない |
| 日曜の夜 | 眠れない・寝つきが悪い | 自然に眠気が来やすい |
| 月曜の朝 | 体が重く、頭が働かない | 比較的スッキリ起きられる |
| 目指す方向 | 「時間」で解決しようとする | 「体内時計」を味方につける |
4. 月曜が軽くなる!心地よい睡眠への4ステップ

意志の力で無理やり寝ようとする必要はありません。大切なのは、体が自然に眠りたくなる条件を作ってあげることです。
ステップ1:起床時刻を固定する(最優先!)
これが快眠への一番の近道です。米国疾病予防管理センター(CDC)などの公的機関も、「毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きること」を睡眠習慣として勧めています。
たとえ前の晩が遅くなっても、朝はいつもの時間に一度起きる。これが体内時計をリセットするスイッチになります。
ステップ2:足りない分は「プラス2時間」まで
「平日の疲れがどうしても取れない……」という時は、少しだけ長く寝てもOKです。
ただし、専門家の間では「追加するのは1〜2時間程度まで」が目安とされています。お昼まで寝るよりも、午後の早い時間に短め(20分前後)の昼寝を取り入れるほうが、夜のリズムを崩さずに済みますよ。
ステップ3:寝る前30分は「自分をいたわる時間」に
スマホの画面から出る光は、脳を「活動モード」にさせてしまいます。寝る30分前にはスマホを置いて、リラックスタイムに切り替えましょう。
「スマホの代わりに読書をする」「お気に入りのパジャマに着替える」といった小さな習慣が、脳に「もうすぐ寝る時間だよ」と教えてくれます。
ステップ4:眠れない時は、一度ベッドを出てリセット
「寝なきゃ!」と焦るほど、脳は緊張して目が冴えてしまいます。
20分ほど経っても眠れなければ、一度リビングへ。温かい飲み物を飲んだりして、「自然な眠気」が戻ってきてからベッドに戻るのが、実は一番の近道です。
まとめ:今夜から試せる「心地よい習慣」

月曜日をラクにする秘訣は、週末の「寝だめ」ではなく、日々の「リズム」にあります。
- ・休日も、起きる時間だけは崩さない
- ・寝る前は、スマホを置いて光を遠ざける
- ・「寝なきゃ」と自分を責めず、リラックスを優先する
まずは、次の週末に「いつもの時間に起きてみる」ことから始めてみませんか?
それだけで、月曜日の朝に届く光が、いつもよりずっと心地よく感じられるはずです。
睡眠リズムと休日の過ごし方
Q. 週末の「寝だめ」って、やっぱりやめた方がいいですか?
「長く寝れば全部解決」という寝だめは、月曜を重くしやすいです。やめるというより、睡眠リズムを崩さない範囲で整えるのが現実的です。
Q. 休日の起床時間は、どれくらい合わせればいい?
理想は平日と同じです。難しい日は、ズレをできるだけ小さくして、“昼まで寝る”を避けるだけでも月曜がラクになります。
Q. 休み前につい夜更かししてしまいました。翌日はどうしたら?
まずは朝、いつもの時間に一度起きて、体内時計をずらしにくくします。足りない分を補うなら、寝すぎでリズムを崩さない範囲に留めるのがコツです。
Q. 日曜の夜、眠れないときはどうすればいい?
布団の中で粘るほど、焦りで目が冴えやすくなります。20分ほど眠れなければ一度ベッドを出て、薄暗い場所で静かに過ごし、眠気が戻ったら戻りましょう。
Q. 昼寝はしてもいいですか?
してもOKです。ポイントは短めにして、夜の眠気を削らないこと。長く寝るなら、時間帯も早めに寄せた方がズレにくいです。
Q. 寝る前のスマホ、やめられません。最低限なにを変えればいい?
まずは「ベッドの中で見ない」を徹底するのが効きます。寝る前は光と刺激を減らし、代わりに読書や深呼吸など、体が落ち着く行動に切り替えます。
Q. 月曜の朝がどうしてもつらいとき、最優先はどれ?
いちばん優先するのは、起きる時間を大きく崩さないことです。睡眠の質は「早く寝る」より「リズムを守る」で立て直しやすくなります。
スリーププランナー:ローホ (認定登録番号:653030)
資格を活かして、皆さんと一緒に睡眠の質を整えることを目指すパートナー。
現在、更年期真っ只中。気持ちと身体の揺らぎを日々感じています。
だからこそ、睡眠の大切さや面白さをより深くお伝えしていきたい。
そんな想いで、睡眠を楽しんでもらえる商品をチームで開発し、少しでも皆さんに寄り添っていきたいと考えています。
- ・保有資格: スリーププランナー
- 【参考・出典】
- ・厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~:快眠と生活習慣
- ・厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~:眠りのメカニズム
※本コラムは睡眠改善のインストラクター(スリーププランナー)の知識に基づいた提案であり、医療行為ではありません。
~日本を睡眠大国へ~
自然を選び、自分をてらす。
睡眠を選び、地球をてらす。
身体も心も軽やかに、一瞬一瞬をキラキラと輝く、明日をもっと楽しもうと思える。
眠ることは、自分らしく生きること。
睡眠が変わると、明日が変わる。
明日をてらす 睡眠てらす





